災害は待ってくれない。
起きる前に考えるべきこと、
しておくべきことは何だ?
今すぐ一緒に考えよう!
起きる前に考えるべきこと、
しておくべきことは何だ?
今すぐ一緒に考えよう!
北町ぼうさいアクションは、横浜市の「地域まちづくり推進条例」に基づいて六角橋北町住民有志により結成され、市の認定を受けた「地域まちづくり組織」です。
「地域まちづくり組織」とは、その地域に暮らす全ての人たちから等しく意見を聴き、
それを基によりよいまちづくりを計画・立案していくことを目的とした住民組織のことです。
まずは横浜市に「地域まちづくりプラン」を提出して市の認定を受け、認定後はそのプランに沿って地域の状況改善に尽力していくことを目指しています。
六角橋北町という地域は、横浜市の中でも指折りの規模を誇る「古い木造住宅が密集する地域」です。また住宅が接している生活道路も狭い道が多く、軽自動車すら通れない小路も珍しくありません。そのため横浜市からは、市内に5か所しかない「不燃化推進地域」の指定を受けており、建物新築の際には不燃性の材料を使うなど、大火の元とならないような努力が義務付けられています。
【ご参考】
不燃化推進地域(重点対策地域)(横浜市ホームページより)
そんな地域でまちづくりを考えるとすれば、「防災」の2文字は否が応でも意識せざるを得ません。
また、見出しの文章にも書いた通り、
「災害」は待ってくれません。ある日突然やってきます。
特に、一旦発生したら甚大な被害が予想される「大地震」。
首都圏直下型の大地震は「近い将来に必ず来る」と言われながらすでに数年が経過しました。
今まで大丈夫だったからといって今日、明日が同じように大丈夫とは限りません。被害を少しでも少なくするためには、一刻も早く、できることから対策していく必要があります。
このような理由から、六角橋北町でまちづくりを考えるなら、防災を中核に据えて考えるべきだろうという結論になりました。「地域まちづくり組織」としての活動テーマを防災に絞り、団体名を「北町ぼうさいアクション」としたのは、このような理由に拠るものです。
「自治会があるのになぜ、まちづくり組織を立ち上げたの?」
「自治会と役割が被るんじゃないの?」
我々がよく頂戴する質問です。
もちろん我々は、自治会に対抗しようとか、取って代わろうという意図で組織を立ち上げたわけではありません。代表を初めとするメンバーの大半が六角橋北町自治会の会員でもあり、中には役員の職に就いている人もいます。
それではなぜ、自治会とは別個の組織を立ち上げたか。
その答えは、認定に際して横浜市に提出した「地域まちづくりプラン」にあります。
「地域まちづくりプラン」認可にあたって市から出される条件のひとつに
「該当区域に関わる人全員にプラン案を配布し、一定割合の賛同を得ること」
という条項があります。
北町の区域に関わっている人が100%自治会員とは限りません。「集合住宅などで自治会に未加入の人」「北町でテナントとして事業や商店を営んでいる人」「北町に住んでいないが土地や建物を所有している人」これらの人々も全て「該当区域に関わる人」です。
それを踏まえて、自治会員であるなしに関係なく全ての人から意見を聴き、プランに反映させてゆくためには、自治会と別の組織にした方がよいだろうと考えました。
もちろん、北町自治会にも防災部があります。北町の中の防災、特にスタンドパイプ・発電機といった非常時のためのハード整備、神奈川区と協定を結んで作成する「災害時の声掛けマップ」などの事業は、自治会だからこそできるものであり、他の組織が取って代われるものではありません。
ですが、例えばそのスタンドパイプや発電機を使うための「訓練や講習」はどうでしょうか?
自治会と組みながら、柔軟な発想で「該当区域に関わる人全員」にアピールしていくことができれば、さらに充実した訓練や講習が行えますし、また自治会員以外の方にも幅広くアピールし防災の知識を広められれば、区域全体の防災力の底上げにつながり、いざという時の被害を減らせるのではないでしょうか。
また、東日本大震災・令和6年能登半島地震を経て最近、話題となっている新しい視点「事前復興」。(詳細は特集記事で) これは災害が発生する前にできる限り検討しなくてはなりません。また「復興」という事業の性格上、北町に住んでいない大家さん、地主さん、マンションの管理会社などへの対応も重要になります。しかし、自治会は防災以外にも業務があり、腰を落ち着けて濃い議論を交わしたり交渉に携わる余裕がないのが実情です。そういった部分も「ずっと防災だけを考えている」我々が代わりに検討・対応し、自治会や地域へ提言していくことで、解決への道が拓けるのではと考えています。
令和7年9月2日、神奈川区役所において判定会議が開催され、北町ぼうさいアクションが提出した「地域まちづくりプラン」が六角橋北町地域のまちづくりプランとして正式に承認されました。
【ご参考】
神奈川区において自治会の枠を超えた 『北町ぼうさいアクション』を地域まちづくり組織として認定。全国初!認定を契機に、まちの公園を防災型にオーダーメイド整備します(横浜市 記者発表)
今後は横浜市公認の「地域まちづくり組織」として、六角橋北町自治会を初めとする周辺自治会や公園愛護会などの地域グループとタッグを組み、必要があれば自治体や土木事務所などの力もお借りして、提唱したプランの実現に向けて尽力して参ります。
まずは、地域の皆さま全員が広く等しく、防災の情報・知識に触れることができるよう、このホームページから情報発信をしてゆく予定です。
災害に負けない六角橋北町をつくれるよう力を尽くしますので、皆さまご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。